設立趣旨

    • 東日本大震災や新型コロナウイルス感染症など、人々の生命や健康を脅かす自然災害やパンデミックといった重大な危機が頻発しており、これまでの経験を通じて得られた知見・教訓も踏まえて、戦略的アプローチによる危機管理に取り組む必要に迫られている。

 

    • 戦後日本を長く支えてきた、鉄鋼やエレクトロニクスといった「基幹産業」が国際競争力を失い、旧来の産業構造が限界を迎えている現状を真摯に受けとめ、従来型の「物質的豊かさ」をもたらす産業から「安全・安心」をもたらす産業へのパラダイム転換を起こすことにより、新たなリーディング産業を創生する必要に迫られている。

 

    • 異次元の高齢化等により日本社会の持続可能性が低下し、右肩上がりの時代の社会モデルや人生設計が通用しなくなっていることなどを踏まえ、ソーシャル・エンジニアリング(プロジェクトベースの社会構築)によって、新しい社会参画のあり方や人間の生き方を検討・確立していく必要に迫られている。

 

このような問題認識の下、国民の命と富を守り、次の時代に適った産業創生を実現することを目的に、時勢と戦略的視点に基づく優先度の高い産業振興策の構想と提言、その受け皿となる具体的なプロジェクトを多彩なパートナーとの「共創」により組成し、新しい医療・防災産業の創生を図るため、「医療・防災産業創生協議会」を設立しました。